名もない詩集

13年後の冬のうた

あの日の朝が
もう一度来たね

どんなに時が
過ぎても
忘れられない事もある
それは君の事

幼い恋も
愛のつもりだった感情も
君と出会ってからは
みんな
違っていたと思い知った

時が経つに連れて
思い出せないような
そんな恋ばかり
悪戯に繰り返してたのは
ただ淋しかっただけね

今君の隣に
誰がいようと
夕べも今朝も
思い出すのは
きっと私の事だけ

君の二十歳の瞬間を
カウントダウンしながら
二人で夕暮れから
午前零時を待って
そして結ばれたね

初めて出会った夏から
冬まで君の気持ちが
変わらなかったらって
約束してたんだ


ねぇ
憎もうとして憎めない
君は死んだと
言い聞かせて生きた後に
どれだけ泣いたか
わからない

夢に見ては
目覚めて泣いた
会いたくて
その度心が裂けた


まさかあんなに
深く愛し合って
心が結ばれたまま
二人の愛の証さえ
この世に生まれたのに
引き裂かれるなんて


あの時の君の弱さが
今でも許せないのに
まだ心縛られている
止まった時計を
私に残したまま
君は今どうしてるの



君は夕べ泣いたよね
泣き虫だから
私達の事思い出して

君が死ぬその時まで
きっといつも
私達を思い出す

今日が来る度に
まるで
愛を守れなかった
罰みたいに


あの時の君の弱さが
今でも許せないのに
まだ心縛られている
止まった時計を
私に残したまま
君は今どうしてるの



止まった時計を
私に残したまま
君は今どうしてるの








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