キミの1番になりたくて
吹っ切ろうと思った。
鈴木のことは、仲のいい男友達にしようと思った。

なのに…。

どうして「好きでもないのに付き合うんだ」なんて言うんだろう。
こと美のことが好きなくせに…。

どうして優しい言葉をかけるんだろう。
それは私がこと美の友達だから?

その時はっきり気付いてしまった。もう友達なんて思えないって。
鈴木拓也が好きなんだと。

中山と付き合ってしまったことを後悔した。
「鈴木を越えることなんてできないよ…」

道の軒下に咲いていた朝顔の花がしぼんでポトリと落ちた。と同時に、
私の目から溢れた涙もポトリと地面に落ちていった。
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