果報者
季節は超え、
俺と彼女とで迎える冬がやって来た。



付き合ってから2年目の記念日。



俺たちはいつもの場所に来てた。



いつも静かなはずやのに
今日の湖はなぜか大荒れ模様で。



危ないからドライブだけにしとこかって言うのに
彼女は近くに行きたいの一点張り。






「もうその辺にしといてやぁ。」






いつもの場所。
俺らが出会ったところまで来たら
この強い風と天気の荒さに負けないように
彼女の手を強く握る。



荒れた水面と険しい顔の俺とは対照的に
”気持ちいい〜〜!”なんて手を広げてる。



気持ち良さなんか
微塵も感じひんぐらいの暴風やのに



彼女に当たれば
そよ風なんちゃうかって思ってしまう。



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