雨色のてるてるぼーず
プロローグ
小さい頃から海を見るのが好きだった。




住んでいたマンションが海の隣にあったためか毎日学校から帰って、海を見に行くのが日課だった。




海といっても夏に観光客が沢山集まるような綺麗な砂浜があるものではなく、コンクリートで固めた防波堤に波がうちつけているようなものだった。




晴れの日だけではなく雨の日も、学校がある日は毎日海に通った。
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