雨色のてるてるぼーず
「でもさ。好きになったけど…その子には会えない。接点が少なすぎるんだよ。なぁ寛太。僕はどうしたらいい?」




んーっと、悩んでいた寛太はハンバーグステーキを口に入れたん瞬間何かを閃いたように顔を上げた。




「じゃあ本橋女子まで行こう!その子の学校が分かってるならもう会いに行くしかないだろ!」





その手があったか。1人でずっと悩みすぎて一番簡単に会える方法を見失っていた。




だが…





「もう文化祭から2週間たってるし相手は目を合わせたことすら覚えていないかもしれない。絶対不審がられる…」





「ばーか。弱気になってどうするんだよ!恋心に気づいたらそのまま突き進む。それが鉄則だろ!」





その後もうだうだとしていた自分を寛太は一生懸命説得し、短縮授業の2日後に本橋女子に行くことになった。
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