神志名社長と同居生活はじめました
「じゃあね」

気が付けば、家の前まで送ってもらっていた。

あれ? 今、じゃあねって言った?


「ええと……。一緒に部屋まで行かないんですか?」

階段の方を指差しながら、社長に尋ねる。


「うん。今日は帰るよ。雅もさっき困ってたし」

「じゃ、じゃあせめて、送っていただいたお礼にお茶だけでも!」

社長をこのまま手ぶらで帰すのはいかがなものかと思い、帰ろうとする彼を慌てて引き止める。


……いや、違う。そうじゃない。
引き止めた理由は、私がもっと社長と一緒にいたいと思ったからだ……。
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