砂時計が止まる日


誰かが私のことを可哀想って言うかもしれない。



けどそんなことないよ、私は十分楽しかった。

なんの後悔もない。





ただ私のいない世界がどうなって行くのか、それが気になるぐらい。



私がいなくなった生徒会はどうなるんだろう、ちゃんと前に進めるかな。

私がいなくなった学校はどうなるんだろう、私のことを忘れるのかな。

私がいなくなったカフェはどうなるんだろう、今までと変わらないのかな。

私がいなくなった家族はどうなるんだろう、類や心菜はやっていけるのかな。





4歳の頃病気がわかって、色んなことに制限ができて。

それから何か色をなくして、それでも希望を捨てないで生きてきた。



そんな私を褒めてくれますか?





あの頃からずっと、ずっと。

白川君のことを心のどこかで思い続けていました。



ずっと白川君との約束と砂時計が私の生きる希望でした。



あの砂時計は私の心臓でした。





私の居場所になってくれてありがとう。





もし、生まれ変わってもう一度出会えたら。

その時は蓮君の彼女にしてください。





I pray for your happiness forever.

新垣由羅

< 199 / 200 >

この作品をシェア

pagetop