そんな私は…
「…貴方達が違う場所に行ったら、良いんじゃない?」
レイラが冷静に言ったからだった。

「そんな所………あっ!」

「図書館…」

「使われていない音楽室」

「…無闇に避けてるも、逆に怪しまれるだけよ?」

「チッ…仕方ありませんね…花梨以外の女と関わるとか…例外はありますが、不愉快極まりない…」
出た…腹黒。
表は紳士的だけど、裏は腹黒い…エグい。

「本当は嫌なんだけど…偽物が来たら、きっとアンタ達が族に入ってる事知ってるから…その時に“姫”は私って事にするのはどう?」

「は?」

「そう言って、本当は姫になりたいだけでしょ…」

「表向きは“姫”、裏では情報の管理…その女の正体知らないのでは?紫乃でも出て来なかったんだから…」
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