拝啓、嘘つきな君へ【試し読みver】
「任せて! 手伝える時は私も手伝うからね」
櫻井さんはわかりやすく嬉しそうだ。クラスメイトたちも一番面倒な役回りを私に押し付けられて今のところは安心しているようだし、とりあえずは丸く収まる……のだろうか。
正直委員の仕事なんてやりたくないし、半ば押し付けられたようなものだから不満はある。
「ちっ。勝手にしろよ」

『よっしゃ! ありがとう山下!』

だけど、捨てセリフのようなことを言いながらも喜んでいる伊藤くんを見ていたら、その不満もどこかに行ったような気がした。
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