涙のち、銃声
第7話


第7話






「よく調べたね・・。」


「大石の事を調べてた経験を生かして、その後は“情報屋”としても飯食ってましたから。」


「・・・・タク坊が提案してくれた話なんだけど・・やっぱり巻き込みたくないよ。」


「俺が譲歩できるのはそれが条件です。

絶対にアズサちゃんを犯罪者にさせるわけにはいかねぇ。

どうしても村山セイコをご自身の手で殺したいんなら、飲んでください。」


「・・・・・・・。」


「大丈夫です。

大姉御も天に召されて今はもういないし、

事情を理解した上で、
進んで協力を申し出てくれましたから。」


「・・・・・・・分かった・・・。」




タク坊が用意してくれた筋書き。


この日の為に掛けた時間、
この日の為に選んだ道。

“長い”、“辛い”とは全く感じなかった。


むしろ自分の体の中にずっと閉じ込めていた何かが解放された気がして・・


あとはひたすら今日という日を待つだけだった。


これでようやく・・
これまでの期間が1つ実を結ぶ。



「アズサちゃん・・。
ご覚悟は宜しいですか・・?」


「・・・・うん・・・。
・・うん・・!!」


「・・・その目・・ホント・・
おやっさんそっくりですよ・・。」




お母ちゃんが受けた苦しみを味あわせてやる。


子供でも知っているルール。

青信号を渡っていただけなのに、


突然命を奪われ、助けも呼ばれず孤独に息を引き取ったお母ちゃんの無念を味あわせてやる。

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