人殺しの私
「おい!勝手に入るなって言ったろ!!仁!」


と、ドアを開けた男に向かって神代さんが叫んだ








はあっなんとかっ助かった....

神代さんが来てくれた少しの安心と男の人という恐怖で、私の心は落ち着かなかった





もちろん神代さんを完璧に信用したわけじゃない



まだ触られるのは怖いし、もしかしたらこの人も裏切るのかもしれない



その考えは捨てきれないけどそれでも、あの包み込まれるような優しい笑顔を浮かべる神代さんを悪い人だと思うことはできなかった




「仁!さっき話したろ?この子に近づくなって!」

そう神代さんが入ってきた男の人に話しかける




私は男の人が視界に入らないように下を向いている


..............体はまだ震えたままだ



「華恋ちゃん、こいつは御影仁。俺の親友みたいなものだから安心して。ちなみにここも仁の家だよ」

「こいつも華恋ちゃんを殴ったりはしないよ」と付け足して神代さんが男の人の説明をした


うう...なんて返せばいいの?
正直男の人がどんな人だろうとどうでも良かった


ただこんな見知らぬ女を、泊めてくれてる人に顔を背け続けるのは失礼だと思い、私は意を決して顔を上げた









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