女王陛下のお婿さま

 やがて、固く閉じられていた瞳が薄っすらと開けられた。


「――――アルベルティーナ! 大丈夫か?!」

「……ファビオ、王子…………?」


 まだ声はか細い。しかしアルベルティーナは心配そうに自分を見ているファビオに、安心させるように微笑んだ。ファビオはそっと、彼女の頬を撫でる。


「もう大丈夫だ……ゆっくり眠れ……」


 アルベルティーナがもう一度目を閉じると、つと涙が零れ頬を伝った。それはこの一連の騒動の終焉を意味していた。
















< 116 / 154 >

この作品をシェア

pagetop