女王陛下のお婿さま


「分かりました、私に協力できる事があれば、何でも申しつけください」


 ……ファビオなら。

 大国の王子という家柄もあるが、お家騒動で暗殺されかけた事を笑いながら話す程の大らかさ。しかしなかなか計算高い所もある。このような男なら、アルベルティーナの婿に申し分ない。


 きっと、彼女の事を守ってくれる……


 クラウスは、アルベルティーナが幸せになれるならそれでいい、そう想っていた。
















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