絆 ~私は必要ですか?~ 【完】

2度目のプロポーズ

九条の家を出て3ヶ月がたった。

私はあいかわらず礼子のペンションでお世話になっている。
自分が何がしたいのかまだ答えが出ないからだ。

ここに来てから 登和と一華には連絡して礼子のペンションでお世話になっていると伝えた。

二人はすぐペンションまで来てくれた。一華は私の顔を見た瞬間泣き出してしまって、登和には叱られた。
それを見ていた礼子は大爆笑で、「どっちが親かわかんないね(笑)」だって。

そうだよね。私は二人の親なのに心配かけてしまって申し訳ないことしたな。

その後は登和は仕事があってなかなか来れなかったが、一華は何度か遊びに来てくれた。

「おじいちゃんとおばあちゃんが、ゆっくり考えれば良いよ。だって!」

ある時 一華がそう言った事にビックリした。まさか義母に話しているとは思わなかった。
周りの人達に恵まれて、私は本当に幸せ者だなぁ………感謝しかない。
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