初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
「もうしばらく寝ていろ」
落ち込む私を残し、部屋を出て行こうとする。


「イヤです。会社に行きたいんです」
仕事をしないと、締め切りに間に合わない
「そんな体で、どうやって仕事に行くんだよ」
「這ってでも・・・」

「馬鹿野郎っ」
2日酔いの頭にキーンと響く怒鳴り声。

ドアの前からくるりと方向転換して私の側まで戻って来ると、

「いいか、お前の体は風邪と疲労と寝不足で、ボロボロなんだ。少し休め。週末まではここから出すつもりはないから、そのつもりでいろ」
はあああ。
「冗談、ですよね?」
「いや、本気だ」
< 111 / 233 >

この作品をシェア

pagetop