初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~
どうしようと思っていると、それまで黙っていた社長は口を開いた。
「高山さん。設計したのは三代ですが、彼女はまだ新人でして。変更点などのご要望があれば営業担当へお願いします」
「どうしてですか、デザイナーの方とお話しした方が話が早いじゃないですか」
高山さんが不満そう。
「営業で対応できない点は責任者の畑沢が対応させていただきます」
社長の威圧感も負けてない。

「御影さん、僕は三代さんと仕事がしたいんです」
「三代は御影設計事務所の職員ですので」
「話が分からない人だなあ・・・僕はね、三代さんと知り合いなんですよ。だから話もしやすいし、彼女を担当にしてください」
「それは困ります。彼女は営業ではありませんので」
「御影さん、そんなこと言ってこの仕事が流れてもいいんですか?」
「高山さん、私どもは仕事には自信を持っております。内容では他社には負けない信じております」

「分かりました、もう結構です」
露骨に不機嫌になった高山さん。
最低限の説明だけ聞いて、さっさと席を立ってしまった。
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