最悪で最高の復讐劇



次の日の昼。私は、涼也との待ち合わせ場所に向かう。そこには、涼也が待っていた。

「…ごめん。待った?」

私が涼也に近づくと、涼也は「待ってないよ」と微笑む。私は「今から私の家に行こ?」と着いてくるように促した。

「今日は良いの?いつもは無理だって…」

「……私、森の奥にある館に住んでいるんだ。そのことでいじめられたから…言いたくなかったんだけど、涼也には特別!」

私は、前を歩きながら涼也の方を振り向く。そして、前を見るとニヤり、と笑った。

…人間って本当にバカだ。今日が命日だっていうのに…それも知らずにニコニコ笑っている。

私は、声を出して笑いたいのを堪えながら前を向いて歩き続けた。
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