あまい・甘い・あま~い香りに誘われて
亜沙美のいうことはたしかに一理あると思う。でも……。

「だって、変態イケメンなんだもん…」

「ねぇ、さっきから変態イケメン連発してるけど、どうみても爽やかな可愛い系のイケメンじゃん。なに?その変態発言は。」

首をかしげる二人に、私は手の甲をいきなり舐められたり、髪の匂いを嗅がれたことを説明した。

「なにそれーっっ!!
うけるんだけどっ!!!」

二人はお腹をかかえて笑い転げた。

いや、笑い事じゃなくて、初対面の女の子に対してヤバイでしょ!

犯罪だよ、犯罪!

「あーだからかぁ。
もう唾つけたってそういうこと!
手ぇ早いな、草食系みたいな顔してるのに以外と肉食系?もうにげらんないよ。
だまって早く食べられちゃいなさい葵。」

「無理っっ!!」

昼休みはあっという間におわり、無情にも、放課後はすぐに訪れてしまうのだった。
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