*HIKARI*
そんな風に笑う沖田を見たことがなかった

面くらいつつ、つられて笑う

グラリと沖田が倒れ込んでくる
沖田を胸に受け止め

血の気が引く

それほどの高熱だった


「沖田さん!!しっかり!!どうしよう!!」


体格の差

沖田を抱きとめることだけで精一杯
沖田を抱えて下に降りることも、押し返すことも
光には、出来なかった



下から土方の声が聞こえた




「土方さん!!!助けて!!水を!!」


出せる限りの大声で叫んだ


沖田の体に硬い物、シャラシャラした手触り
鎖帷子

熱さに当てられた

分かっていても脱がせることも出来ず


「沖田さん!!土方さんがすぐ来るから!!
起きて!!ねえ!!しっかりして!!!
水を飲まなきゃ!!!起きて!!」























< 47 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop