キミ、依存症
「それに、君には関係ないでしょ?」
わざとらしく”関係ない”という部分を強調した先輩。
そういうとハルは何も言わないかわりに、ため息吐き出した。
めんどくさそうなハルの態度に次第に寂しくなって、ここから離れたくなった。
それを先輩は勘づいたのか
「菜乃ちゃん、行こう」
そういって私の手を掴んで、ハルとは逆方向に向かおうとした時だ
「ダメだって」
そう聞こえたと思ったら、あっという間によく知った匂いに包まれた。