キミ、依存症
しばらくしてついたのは、誰にも使われない空き教室。
背中を押されて何も言わずに放り込まれた。
入ると同時にハルは教室のカギを閉める。
「何して…」
訳の分からない私なんてお構いなしにハルは、私の肩を押して机と押し倒す。
「っ…!?」
ハルは真っ直ぐ上から見下ろしていた。
あの喧嘩以来ハルの顔を見ていなかった私は、久々に見たハルの顔を直視できなくて思わず顔を逸らした。
無駄に整っている顔は相変わらずで、何を考えているかもわからない。
いつも通りのハル。