キミ、依存症



それと同時に初めての刺激が私に押し寄せてきた。


初めては痛くないって聞いたことあるけど、あんなの嘘だ。


私には死んでしまいそうな刺激。


「んんっ…、はぁっ…、ハ、ル…」


必要以上にキスを求めるハルに、私は応える余裕もなくて、ただ受け止めることだけで精一杯だった。



「菜乃…っ」


なんで?なんでそんなに大事そうに呼ぶの?


ハルにとって私は他の関係の子の一人。


初めてだって事がバレないように必死で、ただ、ハルの手を強く握った。

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