先生と準備室 後編
ベッドを見ると、体が温まったのか少し

顔色が良くなった佳奈が、涙を流しながら

寝ていた。

「佳奈…」

手を握り、涙を拭う。

「ごめんな…ごめん…」

十分も二十分も手を握り続け、ずっと

佳奈を見守る。

すると、俺の手を握り返した。

「佳奈!」
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