先生と準備室 後編
「そろそろ…行こっかな…」

合鍵を握りしめ、自分のハンドバッグを

持ち、フラフラと歩く。

凌久の家は二階。

エレベーターと階段があって、エレベーター

を使おうと思ったけど子連れの家族が

来たため階段を登る。

「ん…はぁ…しんど…い…」

階段を登っただけなのに、キツかった。

やっと二階に着いた。家は角部屋だから

少し歩かないといけない。

壁に掴まりながら歩き進める。

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