先生と準備室 後編
切り傷が。

「佳奈?俺は大丈夫…「ごめんね…」

凌久の手を握って声を震わす。

「佳奈?何、涙浮かべてんの…佳奈と
比べたらこんなの痛く無いよ」

「だけど…」

私が作った傷は想像よりも大きくて

立派な切り傷。

私が持っていた大きな絆創膏を手に貼った。

「ありがとう佳奈」

「うん…」

「あ…」

外から音楽が鳴った。

「お昼だね。何か作るよ」

「俺も作る!一緒に作ろう」

救急箱を片付けて、お昼ご飯の準備をする。

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