好きになっては‥‥いけない人

「あっ、そこを右に・・・・」
花ちゃんに案内されて
食事のできるお店をついた。
「ここです。」
こじんまりとしているが
お洒落なお店だった。

お店の名前は『四季』

「お洒落なお店ですね。
よく、来られるのですか?」
「はい、先生達と。
 大輝さんのお口にもあうと
    思いますが・・・」
「ありがとう、楽しみです。」
と、お店に入ると
「あら、花ちゃん、いらっしゃい。」
「稜さん、こんばんは。
二人なんですが、大丈夫ですか?」
「大丈夫よ。‥‥ワァォ~イケメン。
花ちゃんの彼?」
「ええっ、違いますよ。
私なんかじゃ、大輝さんに失礼ですよ。」
「どうして?花ちゃんは、
とってもキュートよね?」
と、稜さんが大輝さんに同意を
もとめると
「はい。とても可愛い方だと思い
つい、食事に誘ってしまいました。」
「あら、ナンパ?やる~
花ちゃんは、とっても良い子なのよ
だから、頑張ってね。」
と、言う稜に
「もぅ、稜さん。
変なこと言わなくて良いですから。」
と、真っ赤になりながら言う
花を大輝はクスクス笑いながら
見ていた。
「もぅ、大輝さん。すみません。
すっ、座りましょうか?」
と、言われ席についた。

改めて俺は、突然 誘ったのに
一緒に食事をしてくれたことに
お礼を言うと
「ちょっと、びっくりしましたけど」
「クスクスっ、ありがとう。」
改めて、自己紹介をしていると
稜さんが料理を運んできてくれて
どれもうまそう・・
「う~ん、うまい!!」
と、俺が言うと
「でしょう。でも、良かった。」
と、花ちゃんは嬉しそうに言う。

それからは、二人で料理を
堪能しながら
色んな話をした。

保育園の子供の話や
学生時代の話を
話はつきなかったが
遅くなるといけないと思い
稜さんの店を後にした。

稜さんは、
「また、来てね。」
と、俺の顔を見て言ったから
「必ず。」
と、俺は答えた。
本当に美味しかったから。

店を出ると花ちゃんが
「すみません。
お支払してもらって。」
「俺が、誘ったんだから。
当たり前。」
「でも‥えっと、
ごちそうさまでした。
ありがとうございました。」
「俺も楽しかった。
花ちゃんの行きつけだけど
俺もまた、行っても良い?」
「はい。どうぞ、どうぞ。」
と、言う花に
「花ちゃんって
一緒にいて、飽きないわ。」
と、笑っていると
「もぅ、普通ですよ。」
と、言う花ちゃんを
保育園の駐車場まで送り届けて
「連絡先 訊いても良い?」
と、訊ねると
「はい。」
と、言ってくれたから
ラインを交換して
「また一緒に、食事して欲しい。」
「はい。私で良ければ。」
と、話してその日帰路についた。


あの時・・花の名字に‥‥‥

あの時・・大輝の社名に‥‥

気づいて‥‥いたら‥‥
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