。。折れた羽根、虹の架け橋。。
8、君に羽根をあげる

お披露目準備は、順調にーー。

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出会わなかったら、良かったのかな。
いや、龍の姫なら確実に出会っていた。

強気な瞳も、長い髪も、泣きそうな瞳もーー。

みんな、好きになってしまった。

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*レイside*

「何、荒れてんな。
龍の姫、好きになっちゃったの?」

予想外のことだったよ。

シュウが早く行く!!なんて、やる気満々だったから、こうなったんだよ。
朝一、5時前に来てわざわざ起こすから、あげはがあんなーーーー。


「レイくん、ギュッとして!!ってか?」


ムカッ。


バシッと黒を殴った。

「いたっ!!本当のことじゃん!!」

なんつーか、黒もシュウもさあ。

「キャラがうざい。
さっきから何してるわけ?」

テーブル一杯の折り紙。
「何ってお披露目の飾り付け?
諦めなよ、レイ。
俺達も撃沈してるから」

紙で花を作ってる白。


「そうそう、いくらキスしても抱き締めても龍を好きになったんだからっ。
半ば、諦めモードだよな。」

おい、キスしたんかよ?
なんだそれーーーー。

つかーーーー旬が恋?


「あ、ビックリしてる。
だよね、口悪いし見た目悪人だし、あり得ないかもだけど、あげはちゃんには、めちゃくちゃ甘いもんね、旬はさあ!」


あの、旬がーーーー?

今、折り紙折ってる旬が?
見た目、ガキじゃん。

「なんだよーーーー。
ガキはお前だろ?」

心の奥底まで、読まれてるし。



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