。。折れた羽根、虹の架け橋。。
「やだぁ!?離して!」

振り下ろした手は、白に簡単に取られた。
ーーーー!!

「ーーーーっ、なんで分かんないんだよ!
みんな、あげはが心配なんだよ!
あげはが無茶するの、すげー嫌なの分かんない?」

白、怒ってる?

掴まれたままの手。

「やっ、離して!!!」


解けない腕。

「離してあげない!」

ーーーーっ。

「ちょ、白ーー何怒ってんだよ!
泣いてるだろうが!「龍は、黙ってて!!」

「ーーーー」

龍、黙らせるって、白ってなんなの?

龍のが、総長じゃないのーーーー?


フワリ、といきなり降ろされた。
ん?降ろされた場所は、駐車場に置かれたベンチの上。


ガシャンーーーー。

「え?やっ、離して!」

ベンチの上押し倒された身体。
やだーーーーっ。

なんで?

押し返そうとしてもーー動けない。
これが"男"の力?







そっかぁ。




やっぱり、ダメなんだ。

「ごめんなさいっ、白には嫌われたくないよ」


泣いてる私の腕は、不意に離れた。

フワリ。


それはーーーーやっぱり白の温もり。

< 99 / 366 >

この作品をシェア

pagetop