あふれる笑顔
「ヨシ。
咲の気持ちも聞けたし、これから夜まで楽しむぞ!
明日の日曜も休むかなぁ?
決めた!
ついでに泊まって、明日は観光するぞ!
咲は、ケーキでお祝いしたことはあるか?」

「うん!
唯先生や他の先生のお祝いに、洋ちゃんが焼いてくれるよ。
自分の誕生日にはないけど……。」

「分かった。」

携帯を取り出すと、洋介に連絡をとる。

「今日は、サンキュウな。
明日も休むとささに伝えといて。
後、咲のケーキを焼いといて。
明日の夕方取りに行く。」

電話を切ると咲の手を引いて

ジェットコースターの列に並ぶ。

チラチラこちらを見る咲は

たぶん『泊まる』と言った事を気にしてるんだろう。

さすがに今日は手を出す気はない。

友達にお膳立てされて、突発の宿泊でって…………

俺があまりに情けない。

結婚の2文字を決めた。

だったら、悠人じゃないが…………

ハネムーンまでバージンなのも悪くない。

バージンロードを堂々と歩かせるか!
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