あふれる笑顔
カランコロン。

カウベルの音と共に

「お届け物で~す。」と陽気な声が届いた。

見なくても分かる…………洋介。

咲を送って来てくれた。

「サンキュウ。
咲、おかえり。」

年長組の咲と彩ちゃんは、いつも一番最後まで残ってるから

俺とささ、洋介の時間が空いたヤツが迎えに行っている。

二人は『二人で帰るから大丈夫だよ!』と言うが

心配性な彼氏二人とお兄ちゃん一人がついていて

二人で帰すなんてありえない。

「送りもするぞ」と言ってるくらいなのに。

少し前までは、悠人の過保護ぶりを笑っていたはずなのに……

変われば変わるもんなんだよなぁ。

まぁ、ささに言わせると

ささの構い方も過保護だったらしくて

その片鱗はあったらしいけど。

どちらにしろ、たんぽぽ幼稚園の彼氏は

全員過保護だということだ。

そう言えば………

夏苗ちゃんの浮いた話しは聞いたことがないけど

彼女はフリー?

まぁ、みんながみんな………彼氏が欲しい訳じゃないからな。

俺だって、この年までは

たいして真剣に付き合ってこなかったし………

ささもそうだ。

家の事を考えたら、ついつい面倒になってしまうから。
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