幼なじみの先輩と甘い恋







私とみーくんの距離の近さは以上だ。



私がスマホをゲットした時、1番に連絡先を交換したのはみーくんだった。お母さん、お父さんよりも、先に。



「莉音」



ギャハハ、と男子のうるさくて、可愛げのない笑い声が響く教室。



透き通るようなその声が聞こえた途端、しんと静まり返り……小鳥のさえずりのような、可愛らしい女子の声に変わる。



「莉音」



もういちど、名前を呼ばれた。



「……先輩」



そう言って、げ、と顔をしかめる。



また女子たちの嫉妬の目が、向けられてる。



「先輩?みーくんじゃないの~?」



ニヤニヤとしながら、一緒にお弁当を食べていたオンナノコらしいオンナノコに言われて……やっぱりブルーになる。
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