星野くんとの朝時間
自分の目が泳ぐのがわかった。

「何でっていうか、別に理由なんて・・・・・・」

「星野がさ」

「えっ?」

「何かしちゃったのかなって凹んでるから、何もないならフツーに話してやってよ」


(話せるものなら、話しているよ・・・・・・。)


「そう・・だね」

小さい声でつぶやいてから思う。

(どうやって!?)

普段接点のない私と星野くんが話すタイミングなんてあるのだろうか。

思わず泣きそうになる。

話せるものなら、話したい。

あの朝の時間のように楽しく、二人で・・・・・・。

そうして私と八坂君は、少しの間雑談をして過ごした。

「何か、本條さんって思ったより話しやすい人だったんだなー」

そんなことを言ってもらえて、心の中にポッと明かりが灯る。

星野くんもそんな風に思っていてくれただろうか、そうだといいなと思う。

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