只今、愛の診察中につき。

ただ、好き



車は要さんが住んでいるタワーマンションの逆方向に走っていき、気付けば郊外の自然がいっぱいの所に向かっていた。

そして、見えてきたのは周りは田んぼだらけの山の麓(ふもと)にポツン建っている可愛らしいログハウス。

え?まさかまさか…っ!

若干興奮気味のわたしをバックミラーで見たのか
馨さんはまたクスリと笑うと、そのログハウスの広い庭にある駐車場に一発で完璧に車を停めるとサッとわたしを降ろしてくれて、
ニコニコしたまま車椅子ごとログハウスの中へ。

「うわぁ…っ!!」

インテリアはカントリー調で統一されていて
なんと、家のなかにハンモックもあるではないかっ!

大興奮のわたしに満足気な馨さんが

「じゃあ、わたしの家族を紹介するわねっ」

と言って奥の部屋に消えてしまったかと思ったら
途端に賑やかになり、バーッ!と何かがわたしの所へ激走してきた。

「わっ!!」

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