sweet story
それから学園生活は三ヶ月が過ぎていった。

平凡な毎日は日に日に過ぎて行き、

百合との仲も変わらずだった。

そんなある日の放課後。。

[百合ってさ、付き合ってる人いないの?]

[うーん]

本に熱中している。完全に上の空だ。。

[あらら]


今日は親に早く帰れっていわれたんだった。


[じゃあね!!]



帰ろうとすると、袖をつかまれた。

[嫌になったの?]

上目づかい・・

なぜか顔を赤くする僕。

[違う違う。親に言われて早く帰んないと・・]

[そっか・・じゃあまた明日。。]

帰り際、彼女はさびしそうだった。。






家に帰ると、親が突然話があると言い出した。


それは運命というものなのか?

それを運命というのなら残酷で冷たい。

その事実を忘れていた自分が悔しかった。











[転勤だ]









その日の夜は、一睡も出来なかった。

明日が最後の学校、いや、百合と会うのは最後だ。

そう思うと、自分が人を好きになることで、
最初のうわべだけの性格が変わっていったんだと感じたのだ。


百合には何もいわないでおこう。。
涙はもう流させない。。




















< 14 / 20 >

この作品をシェア

pagetop