無遅刻無欠席が取り柄の引っ込み思案の透明人間
透明人間というあだ名の透明人間
昨日は意気込み過ぎて、なかなか寝付けなかった。
1階のキッチンから母さんの声が聞こえた。
「起きる時間よ」
「は~~い」と俺は返事をし、体を起こした。
いよいよか。高校最後の授業、そして幼稚園から続く俺の記録。
完全出席。
俺はパジャマを脱いでTシャツを着ようと手に取った。
俺はのけぞった。服が空中をふわふわ浮いている。
俺の手がない!?
透明人間?
やばっ。よりによって今日で幼稚園から高校まで、無遅刻無欠席が成立するのに……。
よりによって透明人間?
透明人間というあだ名の俺が?
だが俺はわりと冷静だった。朝起きると虫になっていた小説もあるのだから、透明人間というあだ名の俺が透明人間になっていたとしてもふしぎではなーーい。のだ。
1階のキッチンから母さんの声が聞こえた。
「起きる時間よ」
「は~~い」と俺は返事をし、体を起こした。
いよいよか。高校最後の授業、そして幼稚園から続く俺の記録。
完全出席。
俺はパジャマを脱いでTシャツを着ようと手に取った。
俺はのけぞった。服が空中をふわふわ浮いている。
俺の手がない!?
透明人間?
やばっ。よりによって今日で幼稚園から高校まで、無遅刻無欠席が成立するのに……。
よりによって透明人間?
透明人間というあだ名の俺が?
だが俺はわりと冷静だった。朝起きると虫になっていた小説もあるのだから、透明人間というあだ名の俺が透明人間になっていたとしてもふしぎではなーーい。のだ。