愛を知らない私を愛して







……ちぇっ……




……遺伝か。そういえばお母さんちっちゃいもんなー……




……くそう、恨んでやる……





「……てか藤井サブ、兄と同じ部屋どうです?」




私がそっぽを向いた藤井サブにそう言うと藤井サブはゆっくりとこっちを向いた。





「どうって……まだなにもないよ」




「まだ!? まだってことはこれからなにかあるってことですね!」




私は目を輝かせた。




「もー! あったらいいな!ってこと!」




藤井サブは顔を赤らめる。




いつもお姉さんな藤井サブが今はちょっと幼く見えるなー……新鮮。




「この旅行で二人がくっつくこと祈ってますよ」








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