愛を知らない私を愛して
ちょうどよく月が部屋を照らしていい暗さだ。
「……消してもいいな。月の明るさがエロい」
「……なっ……」
渚くんはそう言って私の首筋にちゅ……とキスをした。
「……っ!」
そしてスルスルと浴衣の帯を解きあっという間に脱がされる。
「……温泉入ったからかいつもより肌ツルツル……」
「……バカ……」
私は恥ずかしくて顔を手で覆った。
「……好きだよ、依茉ちゃん」
そして渚くんは今夜も私を優しく抱いてくれた。