新・イジメ.COM
☆☆☆

学校へ到着して1年の階へ向かうと、廊下に克己と生の姿を見つけた。


克己は頬が赤く染まっていて、生に殴られたのだということがわかった。


「2人とも……!」


あたしはどちらに声をかければいいかわからず、そう言った。


「よぉ真奈美。お前、撮影しろよ」


笑みを浮かべた生があたしにスマホを差し出して来た。


「え……」


今までは撮影を手伝っていたけれど、今回は無理だ。


だってイジメの相手は克己なのだから。


黙って撮影できる自信もなかった。


「撮影ならあたしがする」


美文が生のスマホを奪うようにしてそう言った。


「なんだよお前、邪魔すんな」


生は軽く舌打ちをしてそう言うが、美文は気にしていない様子でスマホを構えた。
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