新・イジメ.COM
自殺
あたしのスマホにはイジメ.COMからのメールが届いていた。


あたしは成績が50パーセントアップされるらしい。


「……くだらない」


あたしは寮内の自分の部屋でそう呟いた。


外はもう暗くなっていて、みんな眠りについている時間だった。


本当に、くだらない。


成績が上がったからってどうなるんだろう。


浅川高校はクズの集まりで、殺し合いを視聴されるような学校だ。


そんな学校で成績が優秀だったからと言って、なになるんだろう?


この高校を出たってまともに生きていけるとも思えなかった。


あたしは部屋の窓を開けて、夜風を浴びた。


気温は高くなってきているけれど、夜はまだ寒い。


スマホで時間を確認してみると、夜の11時50分になっていた。


いつの間にこんなに時間が過ぎて行っただろうか。


なにも考えられない時間が多くて、時間の感覚も失われてきていた。
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