ストーリー
続き
目が覚めた時、あたしは薄暗い空を見上げていた。


体が凍えるように寒くて、頭がボーっとしている。


「目が覚めたか?」


その声に反応して顔だけ横へ向けると、びしょ濡れの和人がいた。


「なんで……?」


そう質問すると同時にひどい吐き気に襲われ、その場に吐いてしまった。


出て来たのは水ばかりだ。


「日記を見つけた」


そう言ったのは修人だった。


びしょ濡れの日記をコンクリートの上に置き、ページをライトで照らしながら読んでいるのがわかった。


「咲紀は!?」


水中での出来事を思い出して、あたしはそう言った。
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