ストーリー
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あたしたち2人は近所の本屋へ来ていた。


まだ早い時間帯のため、お客さんの数は少ない。


その事に安堵しながら、スピリチュアルのコーナーへと向かった。


「意外と多いね」


本棚に入れられている言霊の本は、10冊以上ありそうだ。


これを1つずつ調べて行くとなると、ちゃんと購入しなければ怪しい目で見られてしまうかもしれない。


「咲紀の家にあった本を探さなきゃ」


「そう言っても、咲紀の家にも沢山あっただろ」


さすがにすべてを覚えてはいなかった。


だけど、比較的新しい本ならあたしも見たことがあったから、記憶していた。
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