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アドミラル提督と本物のワイン。
アドミラル提督と本物のワイン。

MGZ160年。

宇宙艦コロンブスは恐ろしい反物質兵器である、ベーダ船を打ち破る。

一方でその数日後のこと。

宇宙艦コロンブスは練習任務を行っていた。

アドミラル提督以下軍政部による、宇宙艦コロンブスは、味方艦との模擬交戦である。

相手は三体の宇宙艦である。

とはいっても艦隊は三方向の三艦隊がいる、という想定であった。

建造後百年経過した、旧式艦であるコロンブスは、装備は宇宙魚雷とインパルス砲だけだ。

とはいえ、銀河中央ユニオンなどのどの艦隊も同様の装備であったが。


コロンブスが所属するのは第二長距離部隊である。もっともこれはコロンブスが大型で汎用性が高いことが大きい。

シグマ=ニダ艦長以下クルーはそれらを手足のように使っていた。

「今時ミスラル船ねえ」
ため息。シグマ=ニダ艦長。
コロンブスは動力源にミスラル炉を使用していた。
これはどの艦隊にもほぼ標準装備されている。

さらに重力制御技術も副機関に採用していた。

副長の京子が同意する。

最新鋭艦は宇宙背景放射に隠れるためにしばしばステルス性を優先させた。そのためミスラル炉や核融合炉でなく、重力制御技術を発展させ、主機を反重力エンジンとしているケースがあった。
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