愛のかたち
その瞬間俊くんはわたしの手首をパッと握り、手のひらに”人”と3回書いた。

わたしは意外な俊くんの行動に驚き、固まっていてそれをジッと見ていた。

『もし緊張したときはやっぱコレでしょ。これを飲む、みたいなね。』

笑顔が相変わらず可愛い、いやかっこいい。


・・・見とれてしまってた。

『なんかCMみたいじゃない??ありがと。行ってくる。』


そう笑いながら笑顔で言って手を振り、わたしは今度こそ俊くんの元を去った。


でも、見てたんだ。

拓也くんは友美を探すのにキョロキョロしてたけど孝浩くんはその現場を。




借り物競争は6人でスタート。

網をくぐり、置いてある紙に書かれたものを持ってゴールまで行く。

前の組では『長靴』や『コップ』。

探すのに一苦労しそうなものが書いてあったらしくかなり大変そうだった。

中には『化学の先生』や『親友』など探しやすいものもあった。



わたしの番になりスタート地点に並んだ。

全員の名前が放送で呼ばれ、余計なことにわたしの名前のときには『ミスコン出場者の』という言葉が付け加えられていた。

お陰で注目を浴びてしまい、最悪だ。



そしてピストルがなりわたしは軽く走って網をくぐった。

3位くらいで紙のところに行き、どこのコースの紙でもいいんだけれど、めんどくさいのでわたしのコースに置かれた紙を拾った。
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