愛のかたち
『━━・・あ・・・・。』


『尾上だろ?出なよ。』



わたしはそう言ってくれたので電話に出た。


『もしもし。』


涙で鼻声を精一杯かくして。


『あの・・・咲貴・・今いい?あの、ごめん。俺が悪かった。咲貴が俺のこと好きなら問題ないってわかってるけど・・嫌だった。でも咲貴を信じるから。許してほしい。』


開口一番に謝られてしまった。

今まで俊のことについて話してたけど、こっちのの問題があったってことをわたしはすっかり忘れていた。


そっか、ケンカしてたんだった。


『うん、許す。仲直りだ・・・・』


その瞬間、電話を強引に奪われた。


『尾上、俺。わかる??』


『ちょっ、返して!!』


あまりの強引さに、わたしは驚いた。


孝浩くんは・・・そんなことするとは思わなかったし。

どうしてこんなことするの??



『うんそう、原口。ちょっと会える??』


わたしは・・・固まっていた。

会ってたことがバレた。

絶対に・・・キレる。


やっぱりわたしが・・・間違ってた。



固まっているわたしの隣ではこれから会う場所を孝浩くんが決めていた。


そして・・無言のわたしを乗せて車はその場所へ走り出した。
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