愛のかたち
『せーのっ!!』


理沙ちゃんはそう大声で言って後ろを向いてブーケを投げた。


大きく投げすぎて誰もいないところへ飛んで行ってる・・・。


でもちょうどそこに居たのは知香ちゃんだった。

ナイスキャッチで受け取りみんなに拍手されていた。

わたしは密かに思った。


計画的だな・・・。



『なぁ、あれ絶対知香ちゃんが理沙ちゃんに命令してたっぽくない??』


横でコソッと俊も言った。

誰もが思うだろうな。

うちの親2人なんて目に手を当てて呆れてるし・・・。




その後、披露宴を挙げ、2人の立派な旅立ちの日を見ることができた。


きっと・・・わたしも近いうちに。
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