耐雪梅花麗〜愛〜
目を覚ますと梅の木の下。ちょうど葉が落ちた頃の梅の木。たくさんあるつぼみらしき物の中に三つ大きなつぼみがあった。

その梅の木はまるで、私達に何かを教えているような気が-。

「ううっ!ここはどこ?まさか本当に…」

「タイムスリップしたみたいだね。」

「まじか…」

「あの、すいません、今、何年の何月ですか?」

町の人に聞いてみた。

「姉さん、頭でも打ったのかい?今は文久三年の十月だよ。」

「やっぱり。あと、もう芹沢鴨、新選組に暗殺されてる。」

「言っちゃだめ。あれは、長州がやったことになってるんだから。」 

「そっか…。」
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