わたしの願い



「ほんとによかったの?」

「うん、仕方ないよ。グッパーだし」

最後に乗ることになった観覧車でのペア決め、本当は愛と乗りたかったんだけどそんな気持ちを押し殺してグッパーでいいと提案したものの・・

「まさかあの2人が一緒になるなんて思わなかったわ」

昴と愛がグーをだし俺と葉月と奏がパー。

俺たち3人のほうが先にのり、空いているからなのか少しあいて2人が乗ったのが見えた。

「なに話すんだろうねあの2人」

「たしかに。あんまり2人で話してるのみたことないかも」

「まあさすがに変なことはしないだろ」

「まあそれはね。あいつ馬鹿だけどそういうところはちゃんとしてるだろうし」

「それよりさ、奏どうなの?告白しないの?」

「は?え?誰に?」

「昴に」

ね?葉月が俺にそういって同意を求めてきたので俺もうんと頷いた。

「2人して何???わたしそんなこといったっけ?」

「いわなくても気づくよ。昴も奏のこと好きだろうし。お似合いだよ」

「いやいや、誰があんな馬鹿」

いっこうに認めようとしない奏。
< 292 / 309 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop