わたしの願い
わたしの願い



「お母さん、お父さん、わたし合格したよ。報告遅くなっちゃってごめんね」

年があけて新しい年になった。

そして今日は1月25日。

わたしの実の両親が亡くなった日。

わたしはお墓参りにきた。

ちょっと話がしたいといったのを聞いてお母さんは車で待ってくれている。

「この前言えなかったことがあって、どうしてもいいたくてきたの。わたしを産んでくれて、愛情いっぱいに育ててくれてありがとう。1歳だったわたしにはその記憶がなくて、ごめんね。
それにわたしの命を助けてくれて、ありがとう。本当はわたしも一緒に死ぬはずだったのに、必死にわたしを助けてくれてありがとう。そしてそんな命を一度投げようとしたこと、本当にごめんなさい。

わたしずっと誤解して、自分で壁をつくって、諦めて。
でもね、そんなわたしを救ってくれた人がいるの。寺島龍希くん。今度連れてくるね。
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