新妻ですが、離婚を所望いたします~御曹司との甘くて淫らな新婚生活~
「そうだな。それこそ、ベッドでは想像以上に積極的でかわいいお強請り上手な奥さんの期待に応えられるようにがんばったり、とか?」



艶っぽい笑みを浮かべた彼の恥ずかしすぎるセリフに、ボッと顔を熱くした。

とっさに返す言葉が出てこなくて、口をパクパクと金魚のように動かしたのち、真一文字に結んで目の前の人物を睨みつける。



「そ……っ私、そんなことしないよ!」

「まあ、無意識だからこそ余計にそそるし破壊力あるな。とりあえず俺も男だから、目の前に好きな女がいれば当然触りたくなるよ。……もちろん、いやらしい意味で」



最後のひとことは、すぐ耳もとで吐息混じりにささやかれた。

艶のあるその声音に、ほとんど反射でゾクリと身体が震える。

彼のこんな声は本来、私とふたりきりの、ある場面のときばかり聞かされるものだから──たとえ全然関係のないタイミングだとしても不意打ちで聞かされると、勝手に身体が反応してしまうのだ。

ずっと私の太ももを撫で続けていた指先が、さっきからショートパンツの裾を越えてもっと内側の際どい部分をイタズラに掠めている。

知らずうちに少しずつ息を上げている私を、満足げに目を細めた皐月くんが見下ろした。



「ほら、その顔。礼だって、充分『えっち』だと思うけど?」



そんなふうに言って口角を上げる彼こそ、今最強に蠱惑的な顔をしている。

皐月くんが上半身を倒し、私に覆い被さるようにして首筋に唇を這わし始めた。

時折少し強めに吸ってくるから、痕が残ってしまうんじゃないかと内心ヒヤヒヤだ。
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