*続*あまい・甘い・あま~い香りに誘われて
湊は何となく俺と同じ雰囲気をかもし出しているやつだ。

ものの考え方、行動の仕方がよくにている。

葵が無意識に俺を重ねて湊に引かれていたとしても仕方がないし、湊が本気を出したら俺はあいつに勝てる気がしない、、、


今までずっど誰にも渡さない"と強気できたのに、はじめて不安に襲われた。

繋がれた手に、戸惑いながら揺れる瞳の葵を見たときに無理矢理自分だけを見させようと暴走しかけてしまった。

「くそっ!

何やってんだよ、、、、」

葵が悪いわけじゃない。

湊が悪いわけじゃない。

今まで他の男に嫉妬したことなんてなかった。
いつも隣には俺がいて、誰も彼女には近づけなかった。

彼女が俺以外といるところなんて目にすることもなかった。

自分の独占欲の強さに、こんなにも彼女だけを求めてやまない自分に正直驚いた。

俺の葵中毒は重症だ。
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